太陽系宇宙旅行も夢じゃない?

はやぶさプロジェクトの第一人者である川口淳一郎先生(宇宙研究開発機構)のお話を聴きました。

はやぶさは7年前に地球を飛び立った惑星探査機。行き先は、イトカワという太陽系の小惑星でした。
今年の6月に地球に帰還した「はやぶさ」。はやぶさは、他の惑星に着陸しそして再び地球に戻ってきた初の探査機でした。


はやぶさの最も大きな成果は宇宙開発技術の実証だと川口先生は言います。行ってサンプルを採ってまた戻ってくるというとても難しい一連の運用が成功したことで、今後の惑星への有人飛行や惑星間の物質輸送の大きな第一歩となりました。

将来的には、他の惑星と地球の間のラグランジュ点(天体力学で証明される、惑星と地球の間の距離が相対的に変わらない点)に宇宙船を置くことで、そこが宇宙の港となり星間の旅行ができるかもしれないのです。

宇宙は、いつの時代も我々の興味をかき立ててくれます。

宇宙開発は人材育成だと言う川口先生でしたが、研究費の問題でなかなか後進のプロジェクトが立ち上がらず、今までの技術が継承されないのではないかと懸念されていました。
大きな成果となったはやぶさの宇宙開発技術が、若い世代に継承されることを願っています。