2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

南極周回流の影響

みんさん、こんにちは。 やっと雨があがりましたね。今日は、Scienceの5月27日号から、南極の周回流に関する論文です。 始新世〜漸新世の中層水の変動を明らかにしたことは意義のあることですが、この論文は読みにくかった、、、。 + 約3000万年前の南極…

300万年前のENSOの証拠

週末には、AGUから新着論文のメールが届きます。 本日は、Paleoceanographyに掲載された300万年前のENSO変動を研究した論文を紹介します。 東赤道太平洋のコア から浮遊性有孔虫を使って温度躍層の経年変動を復元するという手法です。 ODP site 846はLawrenc…

冬季アジアモンスーンの指標

久しぶりの論文紹介の更新です。 地球惑星連合大会で会った人に最近紹介してないね、と言われてしまいました。。。 見ている人がいると思うとがんばろうと思いますね。本日紹介の論文は連合大会の発表で知った北海道大学の山本さんたちの研究です。 なんと北…

6月5日開催 理学部公開講演会

震災の影響で、延期されていた東大、理学部の公開講演会が6月5日に開催されることになりました。今回のテーマは「身近で大きな理学」です。 南極の大気観測の話、経済に利用されている数学の話、サトイモ科の植物テンナンショウ属の進化の話を、最先端で研究…

先日の南極コアの論文の結果は正しいか?

先週の日曜から金曜まで、地球惑星連合大会2011に参加してきました。その大会が終わって同じ分野の研究者の方々と雑談していたときに、以前紹介した南極の氷床コアの論文(Laepple et al., 2011)が話題にでました。 Laepple et al.(2011, nature)では、…