2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今年の連合大会

今週は、1週間まるまる学会でした。 毎年この時期に行われる日本で一番大きい地球惑星系の学会「地球惑星科学連合大会」。 千葉の幕張メッセに毎日行き、研究成果や最先端研究のレクチャーを聴きました。学会は最先端の情報を得るという目的が第一ですが、…

中国旅行記-IGCP581への参加

中国から帰ってきました。 5月8−9日の2日間は、国際的な研究プロジェクトであるIGCP581のシンポジウムが南京で開催され、私も発表を行ってきました。中国、インド、イギリス、アイルランド、日本からアジア地域の古気候、古海洋を研究している研究者が集…

征服者はいつか去る、しかしこの偉業は永遠である part2

<前回からの続き>前回では、18世紀末のフランスで、科学が発展したのは社会状況や政治体制の変化と関係があったことを述べた。 歴史的に見ても、「国がいかに安定しているか」は自国の科学の発展に大いに関係していると言える。自由な発想で研究ができ、…

征服者はいつか去る、しかしこの偉業は永遠である

「征服者はいつか去る、しかしこの偉業は永遠である」 こう宣言したのは、あの有名なナポレオン•ボナパルトである。この文言は、フランスでメートルが作られたとき、1メートルの長さの基準となった大規模な子午線測量の成功を誉めたたえたものである。メー…