研究

有孔虫データベース

海外のサイトでよく使うのは、 Foraminifera data base http://www.foraminifera.eu/querydb.phpユーザーガイドもあった。 http://www.foraminifera.eu/files/ForaminiferaEuDatabaseUserGuide.pdf

底生有孔虫図鑑

後輩から、有孔虫の図鑑は何がおすすめですかと聞かれた。それほど図鑑は多くないが、底生有孔虫(大型以外)で写真が多くて網羅的なものという意味でおすすめは、以下の2つ。 どちらの著者も、この分野の第一人者である。他にも図鑑をいろいろ集めいている…

有孔虫スライド

有孔虫スライドを作っていた日本の会社がなくなってしまった。 海外ではどこの会社のスライドがいいのか、一昨年度の山形大での微化石研究集会MRC NOMでスライドを集めた。こっちにきてから、アメリカのスライドの会社を教えてもらった。 http://www.lakesid…

Ocean Data View

海洋データの図作成ソフトとして、素人にも比較的使いやすいのがOcean Data View.最近、新しいバージョンを再インストールしてやっとちゃんと動かせるようになりました。ウェブでダウンロードできるデータも、ODVで読み込める形式になっているものも多く、な…

夏休みセミナー

夏休みですが、今日はセミナーに参加しています。夏休み特別企画で、地惑の多田先生、茅根先生、近藤先生、中村(尚)先生らが学生向けに研究内容を解説してくれるというセミナー。共同研究の可能性、共同指導の可能性を探ろうという主旨らしいのですが、そ…

IGCP581-2nd報告

先週までは北海道で開催されたIGCP581のシンポジウムでばたばたしてました。http://portal.unesco.org/geography/en/ev.php-URL_ID=13012&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html シンポジウムの後には、石狩川周辺の巡検にも参加しました。 写真は始新世の露…

「温暖化懐疑論批判」ダウンロードサイト

今日も「今日の論文」を紹介しようと思いましたが、大学に肝心の論文を忘れてきたみたいです。。。 もう大分昔になりますが、ブログで「温暖化懐疑論批判」という冊子を紹介しました。 市販はされてないので、もう手に入れられないかと思ったのですが、なん…

博士論文構想

今日は、私が所属する表層セミナーで、博士論文の構想発表でした。 これから2年かけて博論をまとめますが、やっぱり博論ともなるとなかなか厳しくなるんだなと思います。 教官から出てくる質問も修士のときとは違い、根本的なところからつっこまれます。ま…

あかつきのこと

金星探査機あかつきのミッションが失敗に終わったことは大変残念です。はやぶさは工学ミッションだったのに対し、あかつきは理学ミッション、つまり純粋に科学的な問題を明らかにしようとするミッションでした。 今週のnatureにも記事がでています。http://w…

学会続き

学会やミーティングが続き、帰国しやっと落ち着いてきました。8月後半から9月上旬までアメリカのサンディエゴに、「International conference on paleoceanography」の10会大会、その後帰国し2日後には韓国でAPLのミーティング、その後直接上海に飛んで…

第四紀学会シンポジウム

日本の地学教育に何が足りないのか? 第四紀学会は、なす役割とは?そんなことを考えさせられるシンポジウムでした。ポスターの件数は、150件もあり、クーラーもきかず、熱気がむんむん立ちこめて暑い暑い。 汗だくでポスターを見ました。教育関連、ジオ…

第四紀学会2010大会

今日で3日目の第四紀学会。 研究発表は昨日まで、今日は自然教育に関するシンポジウムです。後継者不足は、地学分野に共通の懸念だと思いますが、今回の学会でも若 者が少ないという問題が浮き彫りになったと思います。また、教育課程での地学教育を問題視さ…

石を見分ける!!

先週金曜から出張続きで、ばたばたしていました。まずは、愛知県の犬山市に、地質の巡検。 木曽川沿いのチャートの地層を見ました。 チャートとは、ケイ酸塩でできた石です。 ハンマーでたたいても固くてなかなか割れません。チャートは、緑や赤、紫、グレー…

氷期の終わりの北太平洋での深層水形成

海洋研究開発機構、地球環境変動領域の岡崎 裕典 研究員らによって、最終氷期が終り温暖化していく最終融氷期の1万7千年〜1万5千年の間に、北太平洋で深層水が形成されていたことを明らかにしました。現在の深層水形成がおこっている場所は、北大西洋高…

研究者の不正

金曜日の「科学コミュニケーション」の授業で、「研究者の倫理」について学んだ。「倫理」は、例えば生命倫理に代表されるように国によっても、宗教によっても、時代によっても変わるものである。しかし、研究者の倫理は世界共通であるという。研究者が絶対…

科学者の評価

6月17日のNature(イギリスの科学雑誌)に科学者の評価基準についての記事が載っていた。 ーーーー概要ーーーー 科学者の評価基準が今議論を呼んでいる。 Natureが聴き取り調査を行ったところ、科学者の大部分が現在の評価システムに不満を持っているとい…

実験装置

実験装置に色を測るという機械があります。 CM2002というコニカミノルタの「色測計」です。 いろんなものの色を測ることができます。とても簡単な装置なのに、セットアップがなかなかできません。 一回、船の上で使ったことがあるのですが、さっぱり忘れてい…

今日の論文[Water isotope modeling in the asian monsoon region]

今から2万年前の最終氷期極相期にアジア地域に降った降水の酸素同位体比がどうなっていたか、という話です。 タイトル:Water Isotope Modeling In the Asian Monsoon Region 著者:Hoffmann and Heimann (1997) Quaternary InternationalGeneral circulati…

ちょっとした決意

研究をするということは論文を読まなければなりません。今日から、1日一本!寝る前までに論文を必ず読むことに決めました。1年間365日続けたら、356本も論文が読める!!それだけでは、到底足りないかもしれませんが、継続は力なりです。

伝えること

今日は大学院のセミナー、「表層セミナー」で発表でした。基礎講座と言って、博士課程の院生が自分の研究に関する分野の基礎的な知識の解説を行っているのです。今日は私の番で、アジアモンスーンと古気候学でよく使われている酸素同位体の解説を行いました…

サイエンスカフェ本郷

今日は、東大で行われた高校生向けのサイエンスカフェにTA(ティーチング アシスタント)として参加してきました。サイエンスカフェに参加するのは初めてでしたが、自分の研究を高校生、中学生に伝えることを通して、サイエンスを伝える事はこんなに面白いん…

お薦め教科書

最近薦められて、とても良い教科書だなと思った本の紹介をします。 我々過去の気候変動を扱う研究者には、欠かせない微化石(小さなプランクトンなどの化石)を扱った教科書です。 日本語で、これほど詳しく書かれているのは少なく、私の有孔虫の先生に聞い…

今年の連合大会

今週は、1週間まるまる学会でした。 毎年この時期に行われる日本で一番大きい地球惑星系の学会「地球惑星科学連合大会」。 千葉の幕張メッセに毎日行き、研究成果や最先端研究のレクチャーを聴きました。学会は最先端の情報を得るという目的が第一ですが、…

中国旅行記-IGCP581への参加

中国から帰ってきました。 5月8−9日の2日間は、国際的な研究プロジェクトであるIGCP581のシンポジウムが南京で開催され、私も発表を行ってきました。中国、インド、イギリス、アイルランド、日本からアジア地域の古気候、古海洋を研究している研究者が集…

地球科学者が途上国でできること

火曜日に、諏訪 理(すわ まこと)さんのお話を聴いた。 諏訪さんは、アメリカで理学(地球科学)のPh.D(博士号)を取られたあと青年海外協力隊でご活躍されたという非常に面白い経歴の持ち主だ。青年海外協力隊として訪れたルワンダでの取り組みについてお…

新学期が始まりました。

慌ただしくも、新学期が始まりました。 私も担当している表層セミナーの企画、運営などで4月上旬はバタバタになりそうです。 セミナーを盛り上げていけるように、そして個人個人の研究がもっと楽しくなっていくように、がんばっていく所存です。 どうぞ一年…

洞窟の中で

古気候(過去の気候変動を解明する学問)の分野で、今最もホットなものの一つが石筍(せきじゅん:Stalagmite)です。石灰の岩が浸食されてできた鍾乳洞の中に、にょきにょき筍のように生えてくるのが石筍。日本には、有名な鍾乳洞がいくつもあり、私も鍾乳石…

スミソニアン研究所 安原さんのセミナー

今日の表層セミナーでは、スミソニアン研究所で研究員をされている安原盛明さんに研究内容をお話して頂きました。安原さんは、アメリカのワシントンDCにあるスミソニアン研究所で、海の底にすんでいる有孔虫(*1)や貝形虫(*2)を使って、深海や沿岸の…