伝えること

今日は大学院のセミナー、「表層セミナー」で発表でした。

基礎講座と言って、博士課程の院生が自分の研究に関する分野の基礎的な知識の解説を行っているのです。

今日は私の番で、アジアモンスーンと古気候学でよく使われている酸素同位体の解説を行いました。

しかし、これが実際にプレゼンテーションを作ってみると、自分で理解していないことが多い多い。。。

酸素同位体とアジアモンスーンは少なくとも2年間は付き合ってきたものたちです。
しかし、全く知らない人のために解説するとなると、つっかかる部分がたくさん出てきました。

また、発表中に意表をつく質問にあたふたしたり、基本的なことを人に解説することの難しさを感じました。

解説することの10倍くらいの背景知識が必要な気がしました。

しかし、専門家に求められることはこういうことなのかもしれません。

ただ言うだけ、伝えるだけではなく、専門的な背景知識をもって的確に質問に答えたり、解説したりすることもとても重要です。

公の場ではちょっと危険かもしれませんが知らない知識であってもこういう推測をしたらこうなる、というような示し方をしてもよいのかなと思いました。

今日の発表ではあんまり実践できませんでしたが、あとからそういう考え方をすることで、新たな発見もありました。