氷期の終わりの北太平洋での深層水形成

海洋研究開発機構、地球環境変動領域の岡崎 裕典 研究員らによって、最終氷期が終り温暖化していく最終融氷期の1万7千年〜1万5千年の間に、北太平洋深層水が形成されていたことを明らかにしました。

現在の深層水形成がおこっている場所は、北大西洋高緯度域と南極周辺ですが、最終融氷期には北大西洋深層水形成は著しく弱くなっていたと考えられています。
今回の結果では、この時期に、北太平洋深層水の形成が起こっていたことが示されました。


最終融氷期の地球は、氷期から温暖な間氷期に入る移行期であり劇的な気候変動を経験していたと考えられていますが、今回の岡崎さんらの研究は、急激な気候変動のメカニズムの解明に寄与するものと考えれます。


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http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20100709/