科学の楽しみ

文献を読んでいて、印象に残ったことば。


だれにとっても、いつかの時期に、人の言葉にたよらず、一から自力でなにかをま なんだ経験があるはずだ。自分がゼロからこつこつとまとめあげた知識、自分が体 験からまなんだ知識を人に話すことには、ある特別な満足と喜びがある。その快感 こそ、人びとが科学の道に進む大きな理由ではないだろうか。
アラン・ライトマン「世界は丸いか、平たいか」(1997)


京都市青少年科学センター所長を兼務する総合地球環境学研究所日 高敏隆所長のことば。

野生のカブトムシの幼虫は、どこでどうして育っているのでしょうか? それを知 ったからといって京都市の財政には一文のプラスにもなりません。けれど、野山の 中のカブトムシの生き方を知ることは、自然というものをもっと深く知るという点 で、京都の文化の深みを増すことになるのです。
(京都市青少年科学センター発行『あゆみ』第 34 号(2002 年)より)

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文科省調査
「科学技術理解増進と科学コミュニケーションの 活性化について」
http://www.nistep.go.jp/achiev/ftx/jpn/mat100j/pdf/mat100j.pdf